活動やコラム

First Glass Set 最後の一杯としての役割

First Glass Set 最後の一杯としての役割

TsuikiSaori

なぜこの赤が記憶に残るのか First Glass Setの最後に置いた赤に求めたのは、飲み終えたあとに、ふと思い出すこと。   「さっきの、悪くなかったな」そんな余韻です。       この赤は、心地良い印象が残ると思いました。   それは、ゆっくりとのんびりと何も考えずに飲んでほしい。   生産者もこんな想いを込めて造っているからだと思っています。       赤ワインには、「わかって飲まなければならない」という先入観があります。   最初の一杯で、その壁を作りたくありませんでした。       候補の中には、もっと分かりやすかったり、インパクトのある赤もありました。   でもそれらは、記憶には残っても、最初のワインとしては難しさを感じてしまうかもしれないと考えました。 この赤は、飲み終えたあと、すぐに感想が出てこなくてもいい。   でも時間が経ってから、「あの赤、よかったかも」とふと思い出してもらえたら十分です。  ...

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First Glass Set|ロゼが担っている役割

First Glass Set|ロゼが担っている役割

TsuikiSaori

ロゼを真ん中に置いた理由 白と赤の間に、ロゼを挟む。   この順番には、はっきりとした理由があります。       ロゼは、説明が難しいワインです。   白でもなく、赤でもない。   だからこそ、最初の体験には向いていると考えました。     First Glass Setにおけるロゼの役割は、感覚を切り替えることです。   白でほどけた緊張を、そのまま赤に渡さないための、小さな橋のような存在。   ロゼを飲んだとき、「さっきとは少し違う」と感じてもらえれば十分です。   違いを理解する必要はありません。   ただ、気持ちが少し動くこと。     白から赤へ進むとき、人は無意識に身構えます。   ロゼはその構えを、自然に外してくれます。...

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First Glass Set|入口として

First Glass Set|入口として

TsuikiSaori

最初に選ぶなら、緊張させない白がいい ワインを飲むとき、最初の一杯には独特の緊張があります。   味がわかるだろうか。   ちゃんとした感想が言えるだろうか。   知らないうちに、構えてしまう人は少なくありません。       First Glass Setの最初に白ワインを置いたのは、何かを理解してもらうためではなく、その緊張をほどくためでした。   この白に求めた条件は、とてもシンプルです。   飲んだ瞬間に、「考えなくていい」と身体が判断すること。   香りや味を言葉にできなくても、ただ、自然にグラスが進むこと。       爽やかさやフレッシュさといった言葉は、このワインを選ぶ基準にはなりませんでした。   それらは、後からいくらでも説明できてしまうからです。       大切にしたのは、飲み手がワインに向き合わなくていい状態を作れるかどうか。...

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なぜ、この3本だったのか

なぜ、この3本だったのか

TsuikiSaori

First Glass Setについて、「なぜこの3本なのか」と聞かれることがあります。   正直に言うと、最初からこの組み合わせに決まっていたわけではありません。   候補はもっと多く、味だけを見れば、外さなくてもよかったワインもありました。 それでも最終的にこの3本にしたのは、「初心者向け」にしたくなかったからです。       わかりやすい味、飲みやすさ、失敗しにくさ。   それらは確かに大切ですが、それだけでは記憶に残りません。   最初の一杯に必要なのは、理解ではなく、体験だと思っています。         このセットで白・ロゼ・赤を揃えたのは、種類を説明したかったからではありません。   それぞれに、明確な“役割”を持たせたかったのです。 白に求めたのは、緊張させないこと。   「考えなくていい」と身体が思える一杯。   口に含んだ瞬間に、構えがほどけることを大切にしました。 ロゼに求めたのは、感覚が少し開くこと。  ...

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最初の一杯を、失敗してほしくなかった

最初の一杯を、失敗してほしくなかった

TsuikiSaori

ワインについての文章を書くのは、久しぶりになります。   以前は、ワインの知識のコラムなども書いていました。   でも途中で、どうしても違和感を覚えるようになりました。   ネットを探せば、もっと詳しく、正確な情報はいくらでも出てくる。   そんな中で、私が書く意味は何だろう、、、と。       それでも今回、First Glass Setについては少し説明を書こうと思いました。   理由はとてもシンプルで、「最初の一杯を、失敗してほしくなかった」からです。 ワインは、最初に出会った一杯の印象が、その人の記憶に強く残ります。   「ワインって難しい」「よくわからない」「なんだか苦手」   そう思わせてしまう一杯が、あまりにも多い気がしていました。       First Glass Setは、いわゆる“初心者向けセット”です。   でも、わかりやすさだけを優先したセットではありません。...

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「ケーブルフェスタ」のイベントでマルシェを出店しました。

「ケーブルフェスタ」のイベントでマルシェを出店しました。

TsuikiSaori

10月4日(土)、5日(日)   名古屋 栄のオアシス21でケーブルテレビさんのイベントにてマルシェを出店しました。   今年も株式会社デザインボックスさんのブースで本間製パンのアヴァンセさんと一緒に出させていただきました。 お天気の悪い中、たくさんの方々にお越しいただき、嬉しく思っています。   いつも応援してくださるお客様、昨年マルシェでお世話になり、覚えていて今年もお越しいただいたお客様、初めてお世話になったお客様… たくさんの方に盛り上げていただき、今年も人気ブースのひとつとなり、NHK・CBC・メ~テレ・中京テレビにも取材していただきました! 主催のスターキャットさんの社員の方のホスピタリティがとても素晴らしく、イベントの内容も活気があり素敵で、また是非出店させていただけたら嬉しいです! 来年はさらにパワーアップして頑張っていきたいと思っています!   是非またマルシェでもよろしくお願いいたします!

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「ピンクリボン」のイベントでマルシェを出店しました。

「ピンクリボン」のイベントでマルシェを出店しました。

TsuikiSaori

9月28日   名古屋 栄のオアシス21でピンクリボンのイベントにてマルシェの出店をしました。   メグモグキッチンの田中めぐみさんの手掛ける美味しいキッシュと共に、弊社のワインをご紹介させていただきました! 「ピンクリボン」とは乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進することなどを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーン、もしくはそのシンボルです。 「日本のがん死亡率を半減させる」という目標を掲げる乳がん専門医の南雲先生や山口先生のトークショーでたくさん学び、 ボランティアの方たちの細やかな心遣いで、温かく活気溢れるイベントとなりました。   そんな素敵なイベントに携われたことに感謝しています。   お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

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Rooftop wine partyを開催させていただきました

Rooftop wine partyを開催させていただきました

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Rooftop wine party 4月26日(土) デザインボックスの行方優子さんと共に小倉大志さんのサックスに感激したのが昨年秋。 世界で活躍する素晴らしい演奏家がワイン会で演奏してくださるという夢のようなひと時でした。 演奏家の方達の音楽だけではなく人柄がまた素敵で、ゲストも私たちも魅了されていました。 そしてそんな音楽やワインと共に楽しむ林礼一さんのお料理がまたとても素敵でした。 こんな話をフランスでパティシエの仕事を学ばせてもらったシェフと話していたら、 「音楽も食事もワインも全てパーティーの演出。 主役はゲスト。 ゲストがその演出に心地良さを感じられればパーティーは成功。」 だと言っていました。 大切な時間をより楽しんでいただく一つのファクターとして、想いの乗ったワインを届けたい。 という私のコンセプト。 今後もこの想いがブレないようにやっていこうと思いました。 ご参加くださったお客様、ありがとうございました。

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ワインと自然

ワインと自然

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今日はイタリア、マルケ州、ヴァル・メノッキアでワイン造りをしているディアネッティのエマニュエーレの記事を紹介します。 私がお付き合いをする生産者がよく言っていること、それは、 「自分の生まれ育った場所の景色を変えることなく、そのまま自分の子どもたちに引き継ぎたい。」 ワイン生産者の家族が家族継承でワイナリーを経営していく背景には、こんな想いがよくあります。 エマニュエーレも地元愛が強く地元を離れたくないという想い、自分の家の葡萄畑を守っていきたいという想いからワイン造りに携わるようになったそうです。 彼は、イタリアではそれぞれの地域に特定のワインがあり、その土地の食の伝統と結びついているため、ワインを通してワインと結びついた文化を伝えたいと言います。 ワインの世界を別の視点から考えると、現在の市場トレンドは流行、マーケティング、市場を追いかけることですが、自然には独自のタイミングがあります。 手作業による剪定と収穫、伝統的な道具と技術によるワイン造り、木樽と瓶内での熟成…   品質重視のワインが即効的に売れない理由だそうです。 実際に私もイタリアで、「ナチュール」「ビオ」…を謳って自然とは程遠い生産をされているワインが多く存在することも知りました。   ヨーロッパでは「ビオだから素晴らしい」という考えはもはや古い考えだそうです。 だから、あえてオーガニック認定を受けない生産者も増えているそうです。 "何を大切に考えるか"で自分のワインの方針が決まると私がお付き合いをする生産者は皆言います。 「自然のリズムに身を委ね尊重するワイン生産者が再び中心となって、ワイン業界を支えていくことを目指していきたい」 とエマニュエーレは語っています。

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ファーストクラスJazzワイン会を開催させていただきました

ファーストクラスJazzワイン会を開催させていただきました

TsuikiSaori

ファーストクラスJazzワイン会 「上質なワインとJAZZ、心に残る特別なひととき—そして、世界とつながる素敵な夜」 3月29日 まるで飛行機のファーストクラスラウンジにいるかのような洗練された空間で音楽とお食事、素敵なゲストとの会話をお楽しみいただきたいとデザインボックスの行方優子さんと共に企画をしたイベントです。   お上品な空間をより一層華やかにしてくださったのがJazzシンガーの川鰭 祐子さんの素晴らしい歌声とケージ東さんのピアノ演奏。 そしていつも私と優子さんの無茶振りリクエストを快くお受けいただき、想像以上のお料理をご用意してくださるのがメグモグキッチンの田中めぐみさん。 当社のワインとの相性も考え、いつも温かいお料理をありがとうございます。   私の用意したスペシャル体験はフランス・アルザスのワインの生産者、二デールウィンドのイゴールとzoomを繋ぎ、大スクリーンに映る生産者とお客様が直接お話をしていただくというひととき。 私が日々行う生産者とのzoomミーティング。   こんな人がこんなところで造っているワインなんだ!とお客様にも知っていただけるのは私も嬉しい出来事です。   「沙織と優子のためならなんでもやる!」と言ってくれるイゴールにもとても感謝です。 実際に自分のワインを飲んでくれる日本のお客様を生産者が直接見ることで生産者の気持ちも変わっているのだと実感しました。   そしてこれだけの盛りだくさんの企画をまとめ上げる主催者の優子さん。   CA時代、チーフによってキャビンの雰囲気が変わるとよく言われていました。 パワフルで温かなチーフの元、素晴らしい空間になったと思っています。 温かな空間の中で、私たちとお客様、そしてお客様同士の素晴らしいご縁ができたことにとても感謝しています。

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L’altra Toscana 2025

L’altra Toscana 2025

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フィレンツェで毎年行われるワインの品評会、L’altra Toscana。 “ラルトラ・トスカーナ”とは「もう一つのトスカーナ」という意味で、トスカーナのあまり知られていないハイクオリティのワインが発見されることも多いイベントです。   トスカーナはキャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ボルゲリなど世界的に有名なワインが多いのですが、その影に隠れがちな素晴らしいワインが発掘されるのがこのイベント。   ベストシラーワインに選ばれたのはやはりこのワイン。 カンティーナ・ドヴェリのルシオロです。   「最高の状態で、厚みがあり、鉄分を感じ、黒胡椒の香りがはっきりと出ていて、口に含むとこの葡萄品種のすべての可能性を感じます。リッチで、ふくよかで、包み込むような味わい、そしてしっかりとしたタンニンを感じます。」   とかなりの高評価です。   生産者ファブリツィオも大満足です。 ルシオロとは小さな扉という意味で、ひっそりと佇む、知る人ぞ知るワイン愛飲家のためのワイナリーという場所なのですが、現地ではソムリエもなかなか購入できないワインになっているそうです。  

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ワイナリーの一年の始まり

ワイナリーの一年の始まり

TsuikiSaori

  ワイナリーでは今「剪定」が行われています。 葡萄の収穫量や品質を調節するための大事な作業。   Dianettiでは葡萄の生産をしているママが今剪定を頑張っているそうです。   一年の始まりはこうした地道な作業から始まります。   剪定した枝の先からしたたる樹液のことをpleurs(プルール)と言ってフランス語で涙の意味。 ワイナリーはいつの季節も自然の美しさがあります。

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