詳しくなくていい
フランス人はみんなワインに詳しい、そう思っていました。実際に住んでみると、そうではありませんでした。産地はどこか、どんな葡萄を使っているか、醸造方法はどうか。そういう話をしている人を、日常の中でほとんど見たことがありません。
フランス人はみんなワインに詳しい、そう思っていました。実際に住んでみると、そうではありませんでした。産地はどこか、どんな葡萄を使っているか、醸造方法はどうか。そういう話をしている人を、日常の中でほとんど見たことがありません。
ブルターニュは、夏でも雨の多い街でした。晴れた日は貴重で、仕事終わりに同僚に「太陽を楽しんで!」と声をかけられることがよくありました。海辺に出かける人、公園でのんびりする人、庭でお食事の準備をする人。特別なことは何もないけれど、晴れた日をちゃんと使おうとする、そういう感覚が街全体にありました。
私はフランスのブルターニュに住んでいたのですが、夏は驚くほど雨の多い季節でした。朝は晴れていたかと思うと、午後にはぱらぱらと降り始め、空はすぐにグレーに変わります。けれど、誰も慌ててそれを避けようとはしませんでした。雨が降ったら、止むまで一休みする。それだけのことでした。