最初の一杯を、失敗してほしくなかった
ワインについての文章を書くのは、久しぶりになります。 以前は、ワインの知識のコラムなども書いていました。 でも途中で、どうしても違和感を覚えるようになりました。 ネットを探せば、もっと詳しく、正確な情報はいくらでも出てくる。 そんな中で、私が書く意味は何だろう、、、と。 それでも今回、First Glass Setについては少し説明を書こうと思いました。 理由はとてもシンプルで、「最初の一杯を、失敗してほしくなかった」からです。 ワインは、最初に出会った一杯の印象が、その人の記憶に強く残ります。 「ワインって難しい」「よくわからない」「なんだか苦手」 そう思わせてしまう一杯が、あまりにも多い気がしていました。 First Glass Setは、いわゆる“初心者向けセット”です。 でも、わかりやすさだけを優先したセットではありません。 白・ロゼ・赤の3本には、それぞれ役割があります。 理解するためではなく、感じるための順番。 説明がなくても、自然と違いが伝わるように選びました。 この3本は、単品で飲んでも成立します。 それでもあえてセットにしたのは、順番ごと渡したかったからです。 一杯ずつ、少しずつ、印象が変わっていく体験。 その流れごとが「最初の記憶」になればいいと思いました。 このセットで「ワインを知ってほしい」というより、ワインの時間をちょっとでも楽しんでもらえたらと思い考えました。 知識がなくてもいい。 正解がわからなくてもいい。...

