ロゼを真ん中に置いた理由

白と赤の間に、ロゼを挟む。
この順番には、はっきりとした理由があります。
ロゼは、説明が難しいワインです。
白でもなく、赤でもない。
だからこそ、最初の体験には向いていると考えました。
First Glass Setにおけるロゼの役割は、感覚を切り替えることです。
白でほどけた緊張を、そのまま赤に渡さないための、小さな橋のような存在。
ロゼを飲んだとき、「さっきとは少し違う」と感じてもらえれば十分です。
違いを理解する必要はありません。
ただ、気持ちが少し動くこと。
白から赤へ進むとき、人は無意識に身構えます。
ロゼはその構えを、自然に外してくれます。
白ワインと赤ワインをつなぐ存在として、もっと華やかで、印象に残りやすいワインも候補にありました。
オレンジワインを含め、いくつかの可能性も考えました。
でもそれらは、この位置に置くには、少し強すぎると感じました。

また、このロゼは、主役にならなくていい。
前と後ろを、やさしくつなぐ存在であればいい。
そう考えて選びました。
ロゼを飲み終えたあと、「次、赤でも大丈夫かも」そう思ってもらえたら、この役割は成功です。
▶︎この文章で触れたワインは、First Glass Setの一部です

