連休が終わると、決まって少し惜しい気持ちになります。
あの時間をもう少し、ゆっくり味わえばよかった。
そう思いながら、また日常に戻っていくような気がします。
日本で暮らしていると、どこかそういうリズムが当たり前になってしまっている気がします。
でも、ヨーロッパを旅したとき、その感覚が少し変わりました。
アペロという文化
イタリアやフランスでは、アペロを楽しむ文化があります。
アペロとは食事の前にワインや軽食を囲む時間のことです。
現地ではそれ自体が一つの大切な時間として成立し、文化となっています。
特別なレストランでなくても、公園でも、テラスでも、ベランダでも、お気に入りの場所で、好きな人と、ただただゆっくりする時間です。
グラスを傾けながら、他愛もない話をして、夕暮れが近づくのをゆっくり待つ。
それだけのことが、とても豊かに見えました。

何もしない時間が、一番贅沢かもしれない
2年前にイタリアとフランスを訪れたとき、私は最初、予定をぎゅうぎゅうに詰め込んでいました。
せっかく来たのだから、できるだけ多くの場所を見ておきたい。
そういう気持ちがどこかにあったのだと思います。
でも現地の人たちを見ていると、そういう焦りが少しずつ溶けていきました。
彼らは「今」をしっかりと楽しんでいます。
帰国してからそれをじわじわと感じるようになりました。
予定をぎゅうぎゅうに詰め込まず、ただ、隣にいる人と話したり、何もしない時間が、実は一番贅沢なのかもしれないとも思いました。
そういう時間の使い方を、ヨーロッパで初めて教えてもらった気がします。

ワインは、そういう時間に一番似合う
ワインは、急いで飲むものではありません。
開けたばかりより、少し時間が経ってから香りが開くこともあります。
話しながら飲んでいると、気づいたらグラスが空になっている。
そういうペースで、時間と一緒に楽しむものだと思っています。
だからアペロの文化と、ワインはとても相性が良いんだと思います。

連休が終わっても、少しだけその感覚を持ち続けてみてください。
特別な日じゃなくても、仕事終わりの夕方でも、週末の昼下がりでも。
好きな場所に、好きなグラスを持ち出して、ただゆっくりする時間を作ってみる。
ワインは、そういう時間にぴったりだと思っています。
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