ブルターニュは、夏でも雨の多い街でした。
晴れた日は貴重で、仕事終わりに同僚に「太陽を楽しんで!」と声をかけられることがよくありました。
海辺に出かける人、公園でのんびりする人、庭でお食事の準備をする人。
特別なことは何もないけれど、晴れた日をちゃんと使おうとする、そういう感覚が街全体にありました。
私も仕事終わりに友人と海辺や庭で過ごすことが何度もありました。

もうひとつ、ヨーロッパの夏で驚いたのが、日の長さです。
夜の22時ごろまで空が明るく、夕方の気配がなかなかやってきません。
だからみんな、夜になっても外にいます。

カフェのテラス席は人でいっぱいですし、庭でワインを開けながら食事をする人たちの声が、夜の空気の中に混じっていました。
日が沈まない間は、まだ夕方のつもりでいられる。
そういう感覚なのかもしれません。
日本の夏は、あっという間に日が落ちます。
でも、梅雨が明けてからの夕方には、夏のフランスを思い出すことがよくあります。
少し早めに仕事を切り上げた日や、夕食の前のほんの一時間。
そういう時間に、グラスを一杯持って外に出てみると、意外とリラックスができます。
そんな夏の夕方に開けたいのが、ポデレ・マレッラのロゼです。

イタリア・ウンブリア州のワイナリーで、サンジョヴェーゼ、ガメイ・デル・トラジメーノ、メルローをブレンドした淡いピンクのワインです。
軽やかで、すっきりとしていて、グラス一杯目からごく自然に馴染んでくる、そういうワインです。
プロヴァンスのロゼに似ている、とよく言われるこのワインの感じ。
生産者のご家族のルーツも南フランスで、南フランスのようなエレガントなロゼを追求したのだそうです。
イタリア現地でも、夏にキリッと冷やして楽しまれています。
太陽がある時間は、思いっきり楽しむ。
そんなフランスのスタイルをちょっとだけ取り入れて、今年の夏の夕方に一杯いかがでしょうか。

