よく、赤ワイン用グラス、白ワイン用グラス、シャンパングラス……
もっと細かくなると葡萄の品種ごとに違うグラスが存在し、何が違うの?と混乱されるお客様がいます。
こちらも最初にお伝えしますと、ワインはどんな酒器で飲んでいただいても不正解はありません!
ですが、グラスについても少し知識を持つと、より楽しんでいただけると思いお伝えいたします。
ワイングラスはスワリングをしたり、ワインを適温に保ったりと香りを高めることを第一に考えられています。
ではグラスの形によって何が変わるのでしょうか。
着目点①:グラスの口の大きさ
着目点②:グラスの太い部分と細い部分の差
グラスの口が大きく、太さのが小さいこのようなグラス(ボルドー型)は、ワインが口に流れる幅が広くなり、ゆっくりと流れ込みます。
逆にグラスの口が小さく、太さの差が大きいこのようなグラス(ブルゴーニュ型)は、ワインが口に流れる幅は狭くストレートに流れ込みます。(グラスを傾ける角度が急になるので。)
ボルドー型はゆっくりと口に流れ込んでくるので、口内でワインの温度が上がり、タンニンをまろやかに、ふくよか感や凝縮感を楽しませてくれる形です。
逆にブルゴーニュ型はストレートに口に流れ込んでくるので、ワインの温度変化が少なく、フレッシュさやフルーティーさ、エレガントさを楽しませてくれる形です。
*温度によって変わるワインの味わいはこちら
また、ワイングラスの脚を持つのは、グラスのボウル部分に触れて温度が上がってしまうのを防いでくれるというちゃんとした意味があります!
次に、グラスのボウルについて、香りを引き立てるために、
グラスのボウル部分が大きいものが一番良いのか?
と聞かれることがあります。
答えはノーです。
赤ワインよりも香りの弱い白ワインなどで大きなボウルのグラスを使ってしまうと、ワインが薄っぺらくなり、のっぺりとした感じになってしまいます。
香りは引き立てられるどころか弱く、ぼやけた印象になってしまうんです……。
もしも、これからワイングラスを購入しようとしている方がいましたら、国際的なテイスティングにも使われる、ボルドー型の少し小さめのボウルのグラスが万能です。
(特にお好きな葡萄がある場合はその葡萄のグラスに合わせて購入するのが良いかと思います)
ワイン楽しむアイテムの知識を少し知っていただくだけで、何かの機会に普通よりも楽しみが大きくなると思います。
ワイン好きな方はもちろん、ワインをこれから知りたいと思っている方にも、「ワインのあるくらし」を楽しんでいただけたらと思っています。